介護職は、やりがいがある反面、人間関係や職場の雰囲気に悩むことも多い仕事です。
「今の職場、なんか合わない……」
「転職を考えてるけど、自分にはどんなことが向いているのかわからない」
そんなときに役立つのが、自己分析です。
でも「どうやればいいの?」「本当に意味あるの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、介護施設の施設長が、転職にも活かせる自己分析のやり方と、おすすめのツールを紹介します。
自分に合った職場で、長く、楽しく働くために。まずは自分を知ることから始めてみましょう!
本記事の内容
- 自己分析とは
- 転職にも使える!自己分析の実践方法
- 介護職向けおすすめツール3選
なぜ自己分析をしたほうが良いのか?

そもそも自己分析ってなんでしょうか?
「自己分析って就活のときにやったやつでしょ?」って思う人もいるかもしれません。
でも実は、人生のあらゆる場面
特に仕事に悩んでいるとき、転職を考えるとき、メンタルがつらいときにこそ、自己分析は役に立ちます。
自分の経験や思考から「長所・短所」「得意・不得意」「価値観」などを客観的に分析して、自分自身を深く理解するためのものです。
要するに、「自分は何者か?」を明らかにするプロセスです。

面接ではよく聞かれるし、ぼくもよく聞きます。「あなたの長所はなんですか?」「どんな環境が合うと思いますか?」……これ、自己分析ができていないと答えられません。
介護職で多いのが「人間関係」と「適性ミスマッチ」で辞める人が多い
私は施設長であるため、人事のこと1ことにも携わっており年に何人かは退職する方もいます。
または、「こんな状況が続くと辞めます!」と1年を通して聞くことが大いにあります。
退職理由を聞くと、1番は「人間関係」です。「○○さんと一緒の勤務になると疲れる」「口ばっかりで動いてくれない」など
業務内容ではなく職員関係に疲弊してしまい、辞めてしまいたい。と言われることがあります。
介護業界は給与が低いと言われていますが給与について言われることは少なかったです。
そんなときに、自己分析をして自己理解があれば、同じ介護をするにでも職員配置が充実している施設に就職する。
特養より、デイサービスなど選択ができたかもしれません。
介護職は感情労働であるため、自己理解が大切である
医療・福祉に関して、人対人であるため感情面についても理解が必要になってきます。
高齢者施設の場合
夕方になると自宅に帰りたいと、ウロウロされる方、同じ話を何度も繰り返しされる方、被害妄想がある方など人それぞれの症状があります。
また、そのことを面接時に聞かれた時にしっかりと言語化して話ができる方は採用ポイントが高くなります。
そんな中「自分のストレス傾向」「向いている環境」を理解しておくことが重要となってきます。
採用する側からも信頼されやすくなります。
転職にも使える自己分析の方法5選


自己分析の方法を5つ詳しく紹介していきますので、1つずつ確認してみてください。
合う合わない、取り組みやすいそうでないなどあるので、自分に合ったものをみつけてみてください。
①自分史を作成
自分がこれまでに経験してきた出来事を、年表のように順番に書き出してまとめること。です。
「小学校の時に学級委員長をやっていた」「○○くん・さんとケンカした」「家族で○○に旅行に行った」など、自分の思い出や体験を時系列に書き出します。
その時、「どんな気持ちだったのか」「何を学んだのか」も一緒に書くと、自分の考え方や大切にしていることが見えてきます。
「自分史」を作ることで、自分の強みや好きなこと、苦手なことがわかりやすくなり、将来やりたいことを考えるヒントになります。
保育園・幼稚園のときになどまでさかのぼり、できたことやうれしかったこと、がんばったことを思い出して書いてみてください。
②モチベーショングラフを作成
自分のやる気(モチベーション)がどのように変わってきたのか、時間の流れにそって表現したグラフです。


縦軸にはやる気の高さ(上が高い、下が低い)、横軸には年齢や学年など時間をとります。
そして、そのときのやる気がどれくらいだったかを点で表し、点を線でつなぎます。
やる気があったときは山、考えたときは谷のように見えます。
③「なぜ?」と問い続ける
「なぜ?」と問い続けることは、物事や自分自身について深く考え、本当の理由や意味、本質を見つけるための大切な作業です。
自分が考えた内容に「なぜそれが必要か?」などと自分に問いかけることで、自分が本当に大切にしていることが見えてきます。
「なぜ?」を何度も重ねていくと、最初は表面的な答えでも、だんだんと深い部分にたどり着きます。
最終的には、自分の考え方や価値観、目標などの“本質”が明らかになり、自分自身をよりよく知ることができます。
④マインドマップ
紙の真ん中に「自分」や「好きなこと」などのテーマを書いて、そこから思いついたことを枝のようにどんどん広げていくお絵かきみたいな図です。


自分を真ん中に書いて、「好きな食べ物」「得意なこと」など、思いついたことを線でつなげて書きます。
さらに、それぞれの枝から「なぜ好きなのか」「どんなとき楽しいのか」など、もっと細かく広げていきます。
こうやって書くことで、頭の中の考えが目で見てわかるようになり、自分のことをもっと知ることができます。色を使ったり、絵を描いたりすると、もっと楽しくなります。
簡単に言うと、マインドマップは「自分を知るための連想お絵かきノート」です。
⑤他己分析
自分のことを他人に聞いて、他者から見た自分の性格や長所・短所を知る方法です。
自分で考える「自己分析」とは違い、友だちや家族、先生などに「私のいいところは?」「どんな性格?」などと質問をして答えてもらいます。
他己分析すると、自分では気づかなかった自分の良いところ、改善したほうがいいところがわかります。
いろいろな人に聞くと、いろんな意見がもらえて、もっと自分のことがよくわかるようになります。
自分を知るために、自己分析と一緒にやるととても役立つ方法です。



このあと紹介するツールを使えば、これらの自己分析ももっとラクに・深くできますよ!
自己分析するのにおすすめツールはこれ!


ここでは、自己分析をもっとラクに、深く、そして客観的にできるツールを3つ紹介します。
全部無料 or 低価格で使えるので、気軽に試してみてください!
正直に言うと、「ミイダス」と「リクナビNEXT」はまだちゃんと使ったことがありません。
でも、周りの同僚や転職経験者に聞くと「これはやっておいて損なし」と口を揃えて言います。



今後使って、追記していこうと思ってます!
ストレングスファインダー


世界中で活用されている自分の「強み」を発見するツールです。
診断には書籍に付属しているアクセスコードが必要です。
私が初めて購入したときアクセスコードのことなんか知らなかったので中古本を購入しました…
そのため、診断は受けられず、ただの読書で終わりました。(笑)
診断するにはアクセスコードが必要なので必ず新品の物を購入してくださいね!



経験者は語りますよ!
ミイダス
無料で使える自己分析ツールとしてかなり優秀です。
特に「コンピテンシー診断」「パーソナリティ診断」は本当に優秀です。
しっかりと、自分の情報をいれることにより自分と企業がマッチする場合があります。
また、自分の特性(思考傾向・ストレス耐性・対人関係の特徴など)がわかります。
自己分析をしてみたいけど、簡単に済ませたいと思っている人にはピッタリです。
↓↓↓コチラからチェックしてください↓↓↓
リクナビNEXT
リクナビNEXTの「グッドポイント診断」は無料の本格診断ツールです。
グッドポイント診断を使えば、あなたの強みを客観的に5つのキーワードで表現してくれます。



診断結果はPDFで保存しておくと、履歴書作成にも使いやすいですよ
自己分析は、ノートとペンがあれば誰でも始められますが、こうしたツールを活用することで、自分でも気づいていなかった一面を発見できることがあります。
ぜひ、上手に活用してみてくださいね。
まとめ 自分を知ることが、未来を変える一歩になる


この記事では、介護職における「自己分析の重要性」について紹介してきました。
介護職は「人間関係の悩み」や「適性ミスマッチ」での離職が多いです。そのため、
自分の価値観や性格を理解しておけば、職場選びに迷いがなくなります。
具体的な自己分析の方法として
- 自分史
- モチベーショングラフ
- マインドマップ
- 他己分析
- 「なぜ?」を繰り返す内省
といった5つの方法を紹介しました。
さらに、誰でも使える便利なツールとして
- ストレングスファインダー
- ミイダス
- リクナビNEXT
の3つをご案内しました。
自己分析は、難しそうに見えて、やってみると意外と楽しい作業です。
「どうして今の職場が合わなかったのか?」
「次はどんな環境がいいのか?」
そんなヒントが、必ず見つかります。
まずは、紙とペンを持って「自分史」から始めてみるのもいいですね
もしくは、この記事で紹介したツールから、ひとつ気になったものを試してみてください。
未来を変えるヒントは、あなたの中にもうあるはずです。
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